ケーブル干渉を防ぎ、作業性も高めた精密機器用通い箱の設計事例

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ケーブル干渉を防ぎ、作業性も高めた精密機器用通い箱の設計事例

製品属性(仕様)

包装材の形状・用途別  緩衝/保護  個装/集合/海外出荷  重量物/大型機器輸送  包装対象の名称による分類  測定機器・検査機器  半導体・電子部品 
対象業界別  電子/精密機器/半導体  包装材料別  発泡材料  段ボール 
設計要求事項別  物流の効率化  資材共通化  包装の目的別  商品を保護する 

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【概要】

精密機器や電子機器の輸送では、製品本体だけでなく、付属するケーブルや端子部への接触・圧迫にも注意が必要です。

今回の事例では、従来、製品をエアキャップで包み、既存の段ボール箱に入れて出荷していました。しかし、出荷作業時にケーブルを踏んでしまう、梱包材がケーブルやガラス面に干渉してしまうといったリスクがあり、品質不良につながる可能性がありました。

そこで、量産化に伴う出荷体制の見直しにあわせて、製品を安全に固定でき、繰り返し使用できる通い箱の設計を行いました。


【お客様の要望】

  • 製品のケーブルへ固定材が干渉しないこと。
  • ガラス面へ梱包材が接触しないこと。
  • 作業者が扱いやすく、出し入れしやすい構造であること。
  • 量産出荷に対応できる通い箱として使用できること。
  • 底面形状や付属部品についても、作業性を考慮した設計にすること。

【現場の課題と設計条件】

従来のエアキャップによる簡易梱包では、製品全体を覆うことはできても、ケーブルや端子部を適切に逃がすことが難しい状態でした。

特に、作業中にケーブルが箱の内側や緩衝材に押される、あるいは作業者が誤って踏んでしまうリスクがありました。また、製品には接触を避けるべきガラス面もあり、一般的な緩衝材の巻き付けだけでは、安定した品質を保ちにくいという課題がありました。

さらに、量産化により出荷頻度が増えるため、毎回エアキャップで包む方法では作業工数がかかり、梱包品質にもばらつきが出やすくなります。

【設計提案とその工夫】

東北ウエノでは、製品の形状やケーブル位置、作業時の取り扱いを確認したうえで、スリーブボックス形状の通い箱を提案しました。

箱内部には、製品を支えるための発泡緩衝材を配置し、左右から製品を押さえる構造としました。これにより、製品本体を安定させながら、ケーブルやガラス面に干渉しにくい保持方法を実現しています。

また、ふた側にも緩衝材を設けることで、輸送中の上下方向の動きも抑制。製品を直接強く押さえ込むのではなく、必要な箇所を適切に保持することで、保護性と作業性の両立を図りました。

【提案のポイント】

今回の設計では、精密機器本体を守るだけでなく、ケーブルの逃げや作業者の取り扱いまで考慮した点がポイントです。

緩衝材は、製品の保持に必要な箇所へ配置し、ケーブルやガラス面への接触を避ける構造にしました。また、通い箱化することで、毎回の梱包作業を標準化し、量産出荷時の作業負担を軽減できるようにしています。

包装材には、発泡材料と段ボールを組み合わせ、保護性・コスト・作業性のバランスを考慮しました。

【3つのメリット】

  1. ケーブル干渉による品質不良リスクを低減
    製品本体だけでなく、ケーブルや端子部の位置を考慮して固定材を設計することで、出荷作業中や輸送中の干渉リスクを低減しました。
  2. 梱包作業の標準化による作業性向上
    従来のようにエアキャップで都度包む方法ではなく、専用の通い箱に入れる方式にすることで、作業者ごとのばらつきを抑え、梱包作業を安定化できます
  3. 繰り返し使用によるコスト削減と省資源化
    通い箱として繰り返し使用できるため、使い捨て梱包材の削減につながります。量産出荷においては、梱包材コストの抑制や廃棄物削減にも貢献します。

【まとめ】

精密機器や電子機器の輸送では、製品本体の保護だけでなく、ケーブル・端子・ガラス面など、破損や品質不良につながりやすい箇所をいかに守るかが重要です。

今回の事例では、製品形状や作業工程を確認したうえで、ケーブルに干渉しにくい固定材と、量産出荷に適した通い箱を設計しました。

東北ウエノでは、製品の特性や出荷現場の作業性を踏まえ、保護性能・作業性・コストのバランスを考慮した輸送包装をご提案しています。

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